院長紹介
ご挨拶
皆様初めまして
この度、駿河区富士見台で新たに内科・循環器内科クリニックを開院することとなりました。
小児から成人まで様々な心臓疾患・手術に長年携わってきた経験をもとに、地域から愛されるクリニックとなるよう努力していきますのでよろしくお願いいたします。
富士見台クリニック院長 藤本 欣史(ふじもと よしふみ)
院長について
- 兵庫県神戸市生まれ
- 島根医科大学卒業
1998年から静岡県立こども病院で長く先天性心疾患の手術に携わる。途中2006年には、沖縄本島から100km西に位置する久米島で10か月間の1人外科医を経験、あらゆる怪我に一人で対応するという貴重な経験をする。
10か月後再び静岡県立こども病院に戻り心臓手術・術後管理に専念、2012年には東京大学心臓外科でも小児心臓手術に従事。2013年、それまでの経験を生かし島根大学医学部付属病院で先天性心臓手術チームを立ち上げる。
2018年に再び静岡に戻り静岡市立清水病院にて一般内科・人工透析に、2019年からは静岡県立総合病院に移り、集中治療科/成人先天性心疾患科として循環器疾患・心臓手術の術後管理に携わり2022年5月に富士見台クリニック開院。
座右の銘
- 健康これ一番
- なんくるないさ(人事を尽くして天命を待つ)
職業人としての金言
やってみせ 言って聞かせてさせてみて 誉めてやらねば人は動かじ
話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず
やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず
略歴
- 島根医科大学卒業
- 京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
- 静岡県立こども病院 心臓血管外科
- 東京大学医学部付属病院 心臓外科助教
- 島根大学医学部付属病院 心臓血管外科講師/臨床工学センター室長
- 静岡市立清水病院 内科/血液浄化センター
- 静岡県立総合病院 集中治療科/成人先天性心疾患科
所属学会
- 日本循環器学会
- 日本成人先天性心疾患学会
- 日本小児循環器学会
- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本心臓血管外科学会
- 日本人工臓器学会
資格
- 日本医師会認定産業医
- 心臓血管外科学会専門医
- 心臓血管外科修練指導者
- 小児用補助人工心臓実施認定医
- 日本外科学会専門医・指導医
コンセプト
1.未病を治そう
「未病」とは、東洋医学の概念で「病気の一歩手前」を意味します。中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に、「聖人は已(すで)に病みたるを治さず、未だ病まざるを治す」と記載されたのは今から2000年以上も前のことです。多くの病気は突然発症するのではなく、水面下で徐々に進行しあるところを越えると病気になります。人生100年といわれるようになりましたが、体のケアもせずに若いころの生活のままで長生きできるわけではありません。人生の折り返しである40歳を過ぎたら体の老化は徐々に始まりストレスにも弱くなっていきます。「老化」という生理現象を否定するのではなく、だんだんと無理が効かなくなってくる自らの体の変化を受け入れ、「大病」を患わないように、「急病」で運ばれないように、「未病」の段階から体のメンテナンスを始めることで、たった一度しかない自分の人生を元気で楽しいものにしましょう。
- ① 疾病の予防、重症化の予防を目指そう:血圧、血糖、脂肪値の調節をしましょう。35歳を越えたら健康診断を受けて自分の体の問題点を知りましょう。歯周病予防と口腔内環境の改善をしましょう。
- ② 若い衆も一緒に生活習慣を作ろう:高齢者のみならず次世代の人も一緒に食習慣づくり、運動習慣づくり、体のメンテナンスを行いましょう。
2.健康寿命を大切にしよう
「健康寿命」は国連世界保健機構(WHO)が提唱した寿命の指標で、「平均寿命」から健康に問題のある期間(入院や寝たきりで生活の質の低下を招き介護が必要な期間)を差し引いた期間のことを指します。2016年時点での我が国の「平均寿命」は、男性80.98歳、女性87.14歳と男女とも80歳を越える一方、「健康寿命」は、男性72.14歳、女性74.79歳でした。すなわち統計上は平均寿命の最後、男性で約9年間、女性で約12年間は「生活の質の低下を招き介護が必要な期間」だということです。しかし多くの人が、自分の人生の晩年に介護を必要とせず元気で自分らしい人生が過ごせるようありたいと願うのではないでしょうか。そのためにも「健康寿命」を大切にして、健康に生活できる期間をできるだけ延ばし、最期まで元気で自分らしく生きることを目指しましょう。
- ① フレイル、認知症、介護を予防しよう:要介護になれば健康寿命は終わります。健康寿命を延ばすために、要介護の前段階の「フレイル」を予防しましょう。
- ② 運動をしよう:汗をかく程度の運動習慣を身につけ筋力低下を防ごう。散歩や水泳などの有酸素運動とスクワットなどの筋力トレーニングを取り入れましょう。友人や家族と一緒に行えば楽しく継続することができます。ただし、介護が必要になることを避けるためにも、「無理をしない」、「事故を防ぐ」ことも大切です。
- ③ 食生活に気を配ろう:主食、主菜、副菜、汁物をバランスよく摂りましょう。筋力低下が気になる人は特に肉・魚・卵・大豆などのタンパク質を取ってください。また、一人で食べることが多いとどうしても簡単なもので済ませてしまい栄養が偏りがちになってしまうので、なるべく家族や友人と食事しましょう。
- ④ 健康な歯でいよう:厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「8020(ハチマルニイマル)運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とう)」があります。高齢になってもなるべく自分の歯を残せるように、普段から定期的(3-6か月に一度)に歯科医に通って磨き残しの有無・歯茎の健康状態などを確認してもらうとともに、歯石の除去やフッ素塗布をして健康な口腔内環境のメンテナンスをしてもらいましょう。
- ⑤ 社会活動に参加しよう:ボランティアや習い事・趣味などを見つけて積極的に社会参加や外出することが大切です。社会とつながりを持つことでコミュニケーションが生まれ認知症やフレイルの予防になります。
- ⑥ ソーシャルエイジを保とう:いろんなことに対して興味・関心・好奇心を持ちチャレンジ精神を失わないようにしましょう。「スマホやパソコンを使いこなしたり」、「SNSを使ったり」、「流行を把握したり」して社会情勢に敏感でいましょう。「旅行に行ったり」、「新しい語学や楽器に挑戦したり」、「友人と外食を楽しんだり」と、積極的に外出し楽しく健康に過ごしましょう。(現在はコロナで難しいですが・・・)
3.アドバンス・ケア・プランニングを実践しよう
将来の人生をどのように生活し、どのような医療や介護を受けて最期を迎えるかについて、ご自身の考えをご家族や近しい人、医療やケアの担当者とあらかじめ表しておく取り組みをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)といいます。「人生会議」とも呼び、自身の人生観や価値観、希望に沿った将来の医療やケアを具体的にすることが目標です。「自分の人生がいよいよとなったらどのような最期を迎えたいか?」、普段口にはしなくても誰もが、「こうはなりたくない」という考えがあると思います。「人に話すなんて縁起でもない」と避けるのではなく、「自分の人生の方向性は最期まで自分の意思で決定する」ことが一番幸せで大切なことです。いざとなった場合にご自分の意思を表すことができないこともあり(救急搬送された場合など)、せっかく今まで元気に生きてきた自分の人生の最期に、自分が望まない医療やケアが施されるのは避けたくありませんか?だからこそ元気なうちに「自分の最期はこうあるべき、こうでありたい」と自ら意思表示をしておきましょう。そうすれば、きっと周りの親しい人達も「あなたの人生」を尊重してくれるでしょう。富士見台クリニックは、患者さまに寄り添ってこのACPのサポートをさせていただきたいと思います。そして、当院にかかりつけの患者さまが残念ながら事故や大きな病気になってしまった際に、医療やケアが自らの意思に沿ったものになるよう日頃から準備していきたいと思います。
具体的には・・・
- 大切にしていること・もの
- 自分の生き方・心情
- 病気になった時に望む医療やケア
- 病気になった時に望まない医療やケア
- 自分で意思表示ができないときに臨む治療
- 自分の代わりに判断してほしい人
- これだけは嫌なこと
- 最期まで暮らしていたい場所